よくいただく質問

『神谷塾だより』から 2006.2.6〜2006.12.18

上のものほど新しい記事です。


◆「もちかたくん」【第98号:2006年12月18日発行】

以前から皆さんのエンピツの持ち方が気になっていたので、「エンピツの持ち方練習用アタッチメント」のようなものがないかと探したところ、標記のものがトンボから出ていました。シリコン製で、持つ手に違和感がありません。何人かに「モニター」になってもらったところ好評のようでしたので、小学生だけでも塾にいる時間はできるだけ使ってもらおうとと思い、1ダースほど用意しました。

「左手で押さえなさい」の件といい、姿勢が悪いとか、エンピツの持ち方が悪いとか、まるで「書き方教室」です。自分がなんだか「小言じじい」みたいになってきているな、とも感じるこのごろ。
「算数の塾じゃなかったのか」 
「とんでもないところに入ってしまった」
と思われているかも知れませんね。しかし、姿勢にしてもエンピツにしても、必ずや集中力に良い効果を及ぼすはずですし、いま直すことができれば一生ものです。だから強制してもいいだろう、と。

自分のエンピツの持ち方を見てください。かなりの割合の人が、人差し指の第2関節(指先から数えて2番目の関節)から先がカタカナの「ノ」の字のように湾曲して、エンピツの軸を下へギュウと押しつける恰好になっているでしょう。実は私も40年来このスタイルで、不自由はないものの 「正しくはないよな」 と自覚していました。以下、これを「ノの字型」と呼ぶことにします。

「ノの字型」ではエンピツの軸は人差し指から離れてしまいますが、「もちかたくん」で矯正すると、人差し指はむしろ自然に丸く外へ曲がり、エンピツの軸にそっと寄り添う感じ。それでムダな力がエンピツに加わらず、柔らかなタッチで筆を運ぶことができます。「ノの字型」に慣れていると、正しい持ち方は初めはなんとも頼りなく、長時間続けられません。筋肉の使い方が違うこともあって、疲れてしまうのですね。それで小学生諸君が勉強がいやになってもいけないので、慣れないうちは漢字の練習をするときだけ、ということにしました。

さて、これに関連して気がついたことがあります。シャープペンシルで書く子がやけにポキポキポキポキポキポキポキポキ…と芯を折るのはなぜだろう…と漠然と気になっていたのですが、「ノの字型」で書いているからではないでしょうか。細い芯を紙にエイヤと押しつけているのですからね。無理もありません。

「もちかたくん」は中高生のみなさんにも、ご家庭の大人の方にも、もちろんお勧めです。私も、生徒にやらせる手前、自分で実行できなくてはならないので、小学生を教えている時間を利用して一緒に練習することにしたら、効果が上がっています。心掛けひとつで直せるということです。試してみたい人には貸してあげますので、中高生の人も気軽に申し出てください。

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◆風邪対策【第98号:2006年12月18日発行】

[第84号に掲載したものを修正して再録します]

本格的に寒くなってきました。風邪をひいていませんか。多くの人は冬の間に1〜2回は風邪をひくのでしょうから、せめて悪いタイミングでそれが来ないようにしたいですね。日常的にできる予防法を確認しておきましょう。

マスクは防御には使えません。ウィルスは電子顕微鏡を使わなくては見えないほど小さいのですから、素通りされてしまいます。だから、ウィルスのいる環境では、まあどうやっても侵入される(=感染する)のだと思ったほうがいいでしょう。そこで。

@栄養・休息を十分に。無理をしないこと。ウィルスに感染したとして、発病するかしないかは最終的には自分の抵抗力にかかっています。抵抗力が不足していると、発病します。

A喉や鼻の粘膜が乾燥して機能が鈍らないように、部屋の湿度を保つ。目安としては、40%を下回らないように保つといいようです。一般にウィルスは乾燥した環境に強く、湿気の多い環境では弱るらしい。

B手洗い・うがいをマメにする。手や喉に付着しているウィルスを洗い流しましょう。

Cわざわざ人混みの中へ出かけない。ウィルスがうようよしていますよ。

D咳をしている人がいたら離れる。咳1回でウィルスは10万個飛び散るそうですが、そのあとどんどん死滅していくので、咳をしている人からの距離に伴ってウィルスの数は減少します。離れるのは十分に意味があります。

運悪く発病してしまったら、休むに限るでしょう。身体がウィルスと戦うのを支援するためにも、他人にうつさないためにも、それがベストです。

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◆左手で押さえなさい【第97号:2006年11月20日発行】

右利きの人が文字を書くとき、左手は紙やノートを押さえているものだと思います(左利きの人の場合は右手のことになります)。紙やノートを固定するためにもそうすべきですし、自然と身体は前傾し、集中しやすくもなる。『ドラゴン桜』の最新の単行本(16巻)にもそんなことが書いてありました。また、そのほうが見た目にも美しい姿勢になるものです。

小中学生のみなさんを見ていると、左手が机の上に出ていない人が少なくありません。左手で押さえていないものだから紙がぐらぐら動いて書きづらく−−習慣化していると、「書きづらく」も感じないのでしょうが−−しっかりした字は書けていませんよね。しばしばぐちゃぐちゃの、筆圧も弱い、“見ていられない” 文字になりがちです。左腕がだらんと下がって腿の上になんとなく載っていたりしますから、身体が全体に左下がりに傾き、姿勢もよくありません。姿勢が悪ければ、やはり集中もできていない。そんな気がします。

習慣化していると二、三度注意されたくらいでは直りませんから、見かけたらその都度注意することにしています。私はそういうことが気になってしかたがない人間なので(笑)何度でも言いますし、言うのに疲れてくると左腕をつつくとか、いろんな手を使っていますね。本当は、自分で注意できるといいのですよ。

実は、このことは勉強のときに限りません。みなさんは、(右利きの場合)食事のときに左手をどうしていますか。日本の通常の食事では、食器に左手を添えるのが自然だと思います。でないと、美しくないのです。もっとはっきり言うと、見苦しい(笑)。

君たちは、将来、好きな人とふたりで食事に行ったりすることがきっとあるでしょう。場合によっては相手の家に招かれて、家族と一緒に食事ということにもなるでしょう。そのときに、左手のことをふくめて食べている様子が見苦しいと、うまくありません。君がどんなに外見がよく、内面も素晴らしい人だとしても、食事のしかたがまずいだけで幻滅されるおそれがあります。へたをすると
「あなたとはもう一緒にお食事したくありません(→サヨナラ)」
などと言われかねません。どうですか。こわいでしょう(笑)。

周囲の人への気配りとしても食事の作法はきちんとすべきだし、左手に関していえば、勉強するときに注意していれば食事のときにも応用がきくというものです。ぜひ気をつけてみてください。

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◆公立高校入試の問題用紙がA4サイズに【第96号:2006年10月23日発行】

来春の入試(現在の中3が受験)から、公立高校の入試問題が従来の「B4版(2ツ折)」から「A4版冊子」に変更されます。変更は問題用紙だけで、解答用紙は従来どおりB4のまま。試験時間も45分で変わりありません。問題冊子の見本は北海道教育委員会が設けているこちらのサイトに掲載されています。

版が変わるだけで問題の形式は従来と変わりありませんが、大きく変わる感じがするのはまず表紙がつくこと。表紙には注意事項が書かれているだけなので、試験開始前から問題を読むことはできなくなります(透けて見えるかも知れませんが)。これは、入試としては従来そうでなかったのがおかしいくらいで、歓迎すべきことだと言えます。また、大問ごとにページが変わり、全体に計算や下書きのためのスペースが増えます。

以下、教科ごとにいきましょう。

国語 … 従来はレイアウトの都合でか古典が大問三でしたが、配置が変わるようです。道教委の見本では、一 韻文(詩歌)、二 文学的文章、三 説明的文章、四 古典 となっています。
数学 … 大問一の小問集合で2ページ取る以外は、大問ごとに各1ページとなる模様です。計算などゆったりと書けそう。
社会 … 6つの大問のそれぞれで見開きの2ページを取る模様。
理科 … 基本的には8つの大問のそれぞれに各1ページ。問題文・図表の分量によっては2ページに。
英語 … 4つの大問のそれぞれで見開きの2ページを取る模様。

さて、理科と社会に関しては、従来は問題文と図表がギュウギュウ詰めになっていたのが、かなりゆったりした感じに改善されます。一方、理科では実験・観察の記述をより詳細にすることができるようになるため、問題文の文字量が増える可能性も大いにあります。つまり、これまでも理科は5教科の中で(たぶん)最も文字が多くて読むのが大変(=国語の問題よりも読解力がいる)だったのが、さらにその傾向に拍車がかかるかも知れないということです。「読んでも読んでも問題が終わらない」という事態すら予想されますから要注意です。

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◆10月の過ごし方【第95号:2006年10月2日発行】(第66号の記事に加筆修正)

10月は定期試験がなく、天気のいい日も多く、平和に過ぎていきますね。高校生は学期間休みがあったり、高2生は修学旅行があったり、中学生は学校祭が終わったかと思うと今度は合唱コンクールがあったり…と、学校の勉強はあまり先へ進まない感じがする。中3は学力B、高校生は模試がありますが、ほかには特に悩ましいものはなさそうです。

さて、学校で授業が進まないからといってそれに合わせる必要はありません。せっかく気候が良くなり、落ち着いて過ごせるのですから、自分がしたい勉強を好きなペースで進めるには最高の時期だといえます。ふだんは忙しく課題をこなしたりしていることが多いからこそ、じっくりと取り組める時間は貴重です。

特に中3の人は、自分でできるだけ勉強を先へ進めて、冬期講習の前に中学の内容をひととおり終わらせてください。たとえば数学なら図形の相似を経て三平方の定理まで、理科なら天体を経て環境のところまで、到達しておいてください。冬期講習では高校入試対策の第1次仕上げをする(第2次仕上げは1月・2月の入試直前講習でやっていきます)ので、中学内容の終わりまでを事前に勉強しておいてもらう必要があります。それに、早く勉強しておけば入試本番まで時間を稼げます。中学によっては三平方の定理を2月までやらないところがあるようですが−−信じがたいことだが−−、それでは入試を戦えません。学校でやるのを待っていてはだめです。それに、学校の授業が入試前までに全範囲を終了するという保証もないのではなかろうか。

はじめは全体像をつかむだけでもいいのです。問題集の「章末問題」を除いた部分だけでも最後まで通してやれれば、基礎的なことは身につきます。勉強を深めるのはそれからでもいい。ただし、先を急ぐあまり上滑りにならないように。自分で納得しながら前に進むというルールを必ず守ってください。

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◆サマータイムのすすめ【第91号:2006年6月20日発行】(第61号の記事に加筆修正)

サマータイム(=夏時間)というのを聞いたことがあると思います。夏期に日の出が早くなるのに合わせて、仕事や学業の時間帯を前にシフトする(移動する)のです。終業後もまだ外は明るいので、いろいろ有効な使い方ができそう。夜間の電力消費が減るはずなので、いくぶんか省エネルギー効果もあると言われています。一昨年の夏からは札幌市内の一部の職場で実験的に実施されていて、今年も行われるようです。

EUや北米の多くの国々ではすでに社会全体で実施されていて、4月〜10月に時計を標準時よりも1時間進めています。日本では1948年から4年間実施されたことがあるのですが、おおむね緯度の高くない日本ではたいした効果も認められず−−つまり、そんなに極端に昼が長くなるわけでもないので−−、その後はたびたび議論されながらも実施には至っていません。狭いとはいえ、日本列島は南北・東西ともに長く、北海道では(標準時)午前4時にはもう明るいのに、沖縄ではまだ真っ暗。たしかに日本全体で実施しようとすると都合のいいことばかりではなく、また労働時間が増えるのではないか(始業時刻が早まるだけで、終業時刻は早まらないのではないか)という理由などでの反対も多い。

ただし、ヨーロッパなみの高緯度にある北海道では、夏期は昼がすごく長くなるので、物理的にはサマータイムの実施にはぴったり。“地の利”を活かさない手はありません。そこで提案。「ひとりサマータイム」を実行してみてはどうだろう。いつもより1時間(以上)早く起きて勉強するんです。気分がいいはずだし、はかどるにちがいありません。電車やバスで通学している人は、きっと空いているだろうから、もしも学校が開いているのなら、1時間早く登校するのもいいのでは。

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◆すべての受験生へ【第86号:2006年2月6日発行】(第72号の記事に加筆修正)

まだまだ厳しい寒さが続きますが、日射しは力強くなってきました。受験生はもうひとがんばり、最後まで粘り強く過ごしてください。

持てる時間のすべてを勉強に費やすのは当たり前。大切なのは、この時期だからこそ深い勉強を心掛けることです。もうすぐ入試だからといって、その場しの ぎのことをしても得点に結びつきません。数学と英語は毎日やりましょう。でないとせっかく養ったカンが鈍る。理科や社会は苦手分野のまとめをこれまで同様 に続けるといい。何もかも納得ずくで進めよう。曖昧にしないこと。答えられて当然のことが正しく答えられるように。少しでもモヤモヤしていたら、何かが足 りないに違いない。

やり残しがあって気分が重いかも知れない。不安でたまらないかも知れない。「夏休みからもっと勉強しておけばよかった」「秋に気をゆるめなければよかっ た」「思えば冬休みもまだ本気ではなかった」…などと後悔している人もいるだろう。だが、とかく受験というのはそういうものである。もう開き直ることだろ う。<やり残し>について言えば、あって当然なんです。範囲の狭い定期試験などでないかぎり、隅々まで完璧に準備するのはもともと非常に難しいことだ。こ れから進学し、さらに就職してからも試験はあるだろうが、完璧に準備して臨めることはまずないと思っていい。今回の受験を含め、その日までに身につけた知 識や思考力で勝負する度胸も必要です。

よく言われるように、生活が夜型になっている人はそろそろ朝型に切り替えよう。試験の始まる午前の時間帯にアタマが絶好調になっていなくてはならないか らだ。一度思い切り早く起き、除雪などして身体を動かしてから朝食をしっかり摂るといい。夕食を早めに終えるようにし、夜食は摂らない。午前零時までには 就寝しよう。睡眠不足ぎみのときは、学校から帰ってから仮眠するといい。

余計な世話を少々。消しゴムは2個以上持っているといいだろう。いつも使っているやつのほかに新品をひとつペンケースに入れておくと、何かと安心です。 シャープペンシルで書く人は、芯切れや故障に備えて3本くらい用意する。定規・コンパスも忘れないように。会場でも貸してもらえるが、自分の手持ちの道具 で戦うほうが絶対にいいはず。

あとは試験会場へ早めに到着して、少しでも自分に余裕を与えることです。最後まで諦めずに、がんばれよ!

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