神谷塾からのメッセージ

自宅学習のお手伝いをします−−小学生のご父母様へ

神谷塾では、小学生の指導のほか自宅学習のサポートをしております。

安直に塾に通わせるのではなく、小学生のうちくらい勉強は自宅で見てあげたい。そのようにお考えの方は大勢いらっしゃると存じます。その“後方支 援”をさせていただけないかと考えました。神谷塾は高校生・中学生が中心ですが、開設当初から小学校高学年の生徒は少数ながらおり、2004年度からは自 宅学習の支援も少しずつ行ってきています。目指すは<小中高一貫>の指導。高校で能力を発揮できるように、中学校の3年間はその準備期間として、小学校の 6年間はさらにその準備期間として位置づけています。

小学生の学習内容にも、「なぜそうなるのか」あるいは「なぜそうするのか」を明確にしておくべきことがあります。それは、残念ながら小学校ではあま り取り上げられないようですが、中学以降の学習内容の根っこの部分の理解に大きく影響してくることもあります。高校生・中学生の指導経験から、小学校段階 の学習こそ最も重要であろうと改めて認識しています。

   ■学習習慣をつける

小学校・中学校・高校・その先…と勉強を続けていくためには、勉強が生活の一部になっている必要があります。低学年のうちに、毎日一定時間以上、机 に向かう習慣をつけることが大切です。

なぜ「毎日」なのでしょうか。小1〜小2の易しい内容ならば週に1回でまとめてできてしまうかも知れませんが、学年が進むと学習内容が高度化・抽象 化するため、それではやっていけなくなります。無理をしてできたとしても、身に付きません。したがって毎日コツコツと進める必要が生じるのですが、易しい 内容をコツコツできない子が、難しい内容を急にコツコツとやれるようにはならないでしょう。だから、低学年のうちに「毎日」なのです。「歯を磨くように」 勉強するのです。

小学校で提供されるものだけでは十分ではありません。適当な質と量の勉強材料が必要になります。勉強しやすい材料さえあれば、お子様は机に向かう気 になるものです。また、勉強の場は勉強机である必要はありません。食卓で、お母様・お父様のそばで勉強したほうが捗るのであれば、そこでいいのです。(た だし、このときはテレビが消えていなくてはなりませんね)

   ■小学校の算数の状況

「3桁の乗法・除法」「台形の面積」「比の値」…(★) かつては当然のように学習していたことが、小学校の算数からはいくつも消滅しています。週 5日制になり、平日も主要教科の時間は激減し、宿題もあまり出ません。北海道の長い長い冬休みに、算数・国語の宿題はこれっぽっちかい、と目を疑います。 宿題の量だけから論じることはできませんが、現象として、かなりの割合の小学生は算数の基本ができていないようです。概して練習量不足で、根気といいます か、“体力”がありません。

「立体の体積・表面積」や「反比例」のように中学数学へ先送りされた項目はまだいいとしても、先に★で示した項目は中学でも学ばなくてよいことに なっています。一部の先生方の努力で補われているわけですが、義務教育のメニューからは「削除」されてしまい、運が悪ければ(!)全く学習しないまま中学 を終えることになります。それでも中学の学習は成立するようになってはいますし、公立高校の入試にも出ません。3桁の乗除など電卓でやればいいでしょう。 が、本当にそれでいいのでしょうか。算数・数学の内容は人類が長年にわたり築き上げた叡智です。たとえば四則計算ならその原理がきちんと了解されていて、電卓が なければいつでも手計算でやれるのだという<信念>を持たせるのが教育の正しいあり方です。二度とない成長期に与えられるべき教育が与えられなければ、底 の浅い学力しか身に付かないのではないでしょうか。

   ■学校の成績が良ければ大丈夫か

残念ながら、小学校の評価はほとんどあてになりません。上のような貧弱なメニューで「よくできる」と言われたところで意義は認めにくいのではないでしょうか。仮にお子さんの学力が不十分でも、親も子もそれを意識できない仕組みになってしまっています。中学の通知票も小学校のそれに近づいてきて、「5」や「4」という評定と学力との乖 離(つまり、「この子も5なのか」というような)が目立ってきています。

「勉強がうまくいっていないようだ」とご両親が気づくのは中2の2学期あたりが多いようなのですが、そのときには小学算数から復習する必要があるこ とも珍しくありません。中学生ですから中学数学もどんどん進みますし、定期試験もあります。同時進行で勉強するのは非常に大変です。でも、やらないことに はわかるようになりません。小学生のうちに自覚して勉強してさえいたら、そんな辛い思いをせずに済んだはずなのです。手当てが遅れるほど挽回に時間がかか るのはもちろんです。

   ■高校以降のことも視野に入れましょう

もう一点。指導要領や教育内容のまずさもさることながら、「自分で勉強を進める力」というものが中学生・高校生から失われつつあるようです。このこ とに対して、いわゆる「塾」の影響力は計り知れないものがあると言えるでしょう。高校受験までは内容がそれほど難しくはない(北海道の公立高は特にそうで す)ので、塾のスケジュールに乗って授業に身を任せていればなんとなく点が取れるようになり、入試にも受かってしまいます。入試は合計点の勝負ですので、 何か重要な部分を学び損ねていても、そこそこ高偏差値の高校に入学してしまう場合があるのです。自分の勉強不足と正面から向き合う機会を逸したまま…。

高校受験まではなんとか切り抜けたとしても、そこから先が大変です。高校入学後にどの教科が(それなりに)過酷になるかといえば、筆頭は数学です。 内容は高度になり、抽象的な内容を図解したり実験したりしながら根気よく思考することが要求されます(常人には暗算は不可能になります)。加えて(それな りに)膨大な量の問題演習が課題に出ますので、やってもやっても終わらないという苦しさを経験します。いちいち人に教わっている暇はありません。できるこ とは自力でどんどんやらなくてはならないのです。ここで、中学時代までにそれができるようになっているかどうかが問われることになります。また、それが可 能となるべき年齢だからこそ、高校の教育はそうなっているのでしょう。(こんなことは、中学でも塾でも教えてくれません)

数学を好きであるか、志望大学などの明確な目標があれば乗り越えていけますが、そのいずれでもなく、中学時代のような気分で構えていると厳しい。ま ず課題を終えられなくなります。「1、2問解けないものがある」という状態ではないのです。あっちもこっちも解けない。課題が終わらない=必要な練習メ ニューを消化できていないと、その部分の試験でも目を覆うような点数を取ってしまう。このようにして、入学直後の4月・5月でかなりの数の高校生が数学で 頓挫してしまいます。どんな進学校に進んでも同じです。むしろ、高偏差値の高校ほど要求されるレベルは高いので、事態は深刻だと言えましょう。

数学が特に得意ではなくとも、大学受験を闘えさえすれば道は開けますし、理系学部でも高等数学を駆使したりしない方面はたくさんあるのです。数学か ら“撤退”しないことが大切です。数学から撤退してしまうと、まず進路の選択肢が狭まります。できれば学費の比較的安い国公立大学にとお考えの方は多いと 存じますが、国公立大学の大半はセンタ−試験で数学を課します。理系文系を問わず、2次試験にもあるところが多いです。次に、論理的思考の貴重な訓練の機 会を失うことにもなります。数学は論理的思考力を鍛えるのに最も適した教科のひとつで、10代にした数学の訓練がおよそすべての学問分野の基礎基本となる はずです。理工系はもちろん、たとえば政治や経済のことを考えるのにも論理は必要です。そもそも論理的思考の不要な学問というものはないでしょう。だから 国公立大学では文系でも数学の試験があるのです。

   ■小学校の教育サービスとは

ちょっとショッキングな話になりますが、小学校に限らず、日本の公教育の目的は、その学年に応じて学習すべき内容を<伝達する>ことにあるようで す。<伝達する>だけで、学習内容を定着させてくれるわけではありません。定着は、それこそ「塾にでも行かせて」各自ご家庭の責任でやってください、とい うこととしか思えません。

税金で運営される公立学校のサービスとはそんなものかと思うと、納税者として、親として暗澹たる気分になります。しかし、この状況が簡単には改善さ れるとは思えません。お子様を守るためには、割り切るよりなさそうです。学校はおそらく、学習内容を紹介してもらう場であり、行事などを通じて協調性を養 う場であり、友人を作る場なのでしょう。学力を獲得するための努力は家でやるしかなさそうですし、家で十分やれるのです。

   ■自宅学習のお手伝いをさせてください

さて−−神谷塾では、小学生のお子さんたちの自宅学習のお手伝いができないかと考えています。

まずは、ご父母様との面談でお子様の状況を伺い、勉強の進め方について提案をいたします。小学生のうちに身につけるべきことはどんなことか、中学・ 高校での勉強はどんな展開になるのかといったお話もいたします。そのほか、ありとあらゆるご相談にお応えしたいと存じます。

たとえば、算数に関しては「図解をする」「式の“加工”を覚える」「暗算はしてもいいが、書きながらする」などなど、お伝えしたいことがたくさんあります。これらは神谷塾 の個別指導で小学生に実際に指導していることです。そのコツをお母様・お父様にお伝えしますので、それをお子さんと一緒に実践してあげてください。お子さ んと一緒にやっていて疑問が生じたら、またご相談しましょう。時々お越ししただくことになりますが、これら面談では費用は一切いただきません。費用がかか るものといえば教材ですが、それは神谷塾の塾生に用意するのと同じ実費でご提供します。お子様の状況に応じて最適と思われるものをご用意いたします。

自宅学習だけでは不安だというときには、月1回程度の「スクーリング」で塾長(神谷)が密着して指導します。1回90〜120分程度、教材やノート を見せてもらい、状況に応じて宿題を出したりもしようと思います。いちど全体のシステムをご覧くだ さい。コース別では「自宅学習コース」になります。

ある程度の負荷をかけていないと“体力”はつきません。筋肉も脳も同じです。たっぷりと時間的余裕のある小学生のうちに自宅で(または塾で)じっく りと、まず算数に取り組むことを強くお勧めします。お子さんが本来獲得できるはずの知性を獲得させてあげられるのは、お母様・お父様以外にありません。お 力になれる機会をお待ちしております。