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中学生のご父母様へ(2)

「進学校」から「難関大学」に進むための中学時代の過ごし方

本人にもご父母様にもいささか不本意な、よくあるケース

「A君は中学時代は成績優秀、模試でも成績上位者の常連で、高校受験でも苦労らしい苦労はなく希望の進学校に当然のように入った。ところが高校では数学を中心に勉強の質・量に圧倒され、一方でついつい部活に燃えてしまったために成績は平凡。中学時代に漠然と志望していた難関大学(※1)には手が届かなかった」

A君のような人はおそらく全国の公立進学校に大勢いるように思います。入った大学で人生が決まるわけではありませんが、中学・高校時代の過ごし方いかんによっては希望の大学に入れたのでは?と思うと残念な気もします。

A君は「努力が足りなかった」のでしょうか?--いいえ。中学時代は抜群だったのですし、高校でも勉強と部活を両立させようと必死だったに違いありません。A君が高校で平凡な成績に甘んじたのは、一言でいえば「戦略が欠けていた」ためではないかと思います。

※1 難関大学=ここでは北大など旧七帝大や東工大・一橋大、各国公立大の医学部医学科

高校での学習の実際

ご父母の皆様はご承知のように、普通科高校の学習内容はおおむね中学の延長にあると言えますが、質・量ともに中学内容よりも相当に充実しています。持てる時間のすべてを注ぎ込んでも(睡眠時間を削ったりしても)、全教科・科目を満足のいくまで勉強していくことは普通の子には非常に困難。部活などしていればなおさらです。したがって、受験に必要な科目に集中して(不要な科目は“捨てて”)勉強時間を確保することになります。推薦入試やAO入試を受けるのであれば評定をきっちり取っていく必要がありますが、一発勝負の入試を受けるのであれば高校は卒業してさえいえればいいのです(※2)。

国公立大学を受ける子に共通して必要なのは数学・英語・国語で、わけても数学はその習得に膨大な時間とエネルギーが必要です。他の教科をやるヒマがないくらい。生まれて初めてやると非常に難しいことがあちこちにあり、考えているうちに時間だけが過ぎていくこともしばしば。お子さんが超秀才ではなく普通の「できる子」だったら、習得するには中学数学の何倍もの時間やエネルギーが要ります。特に理系で数学Ⅲ(※3)まで勉強する子にとっては、高校の3年間は短すぎるのです。

多くの進学校では数学Ⅰ+Aは高1の初冬くらいまでに終えて数学Ⅱに入ります(某高では初雪よりも早いようです)。数学Ⅱのボリュームが大きいので、そのくらいの時期に始めなくては数学Ⅱ+Bが高2のうちに終わらない(あるいは、高2のうちに数学Ⅲに入れない)ためです。数学ⅠもAも易しいわけでは全くないので、高校に入って初めて高校数学をやる人には過酷なスケジュールだといえます。

私立の中高一貫校では中2までに中学数学を終えて続く3年間で高校数学をし、最後の1年で受験対策をします。全体に前倒し、かつハイレベルですが、高校数学の学習だけを見れば公立の進学校よりもゆとりがあるわけです(意外ですね)。北海道にもハイレベルの中高一貫校はありますが、数が多くはないので、北海道の公立高の生徒は全国に数多ある中高一貫校のことを普段はあまり意識していません。しかし、難関大学・学部を受験すると決めたその時から、上のカリキュラムでみっちり学んだ中高一貫生たちと戦わなくてはならなくなるのです。本州以南の大学はもちろん、北大でも首都圏や近畿の有名校からの受験生が珍しくありません。脅威だと言えば大げさでしょうか?

※2 北海道ではこの点がよく誤解されています。高校受験では学習点の重みが大きいので中学ではどの教科も力を抜けませんが、大学入試では試験の点数を他人より多く取りさえすればいいのです(その点では高校受験よりも楽と言えるかも知れません)。ここを誤解していて、高校でも全科目で「5」を取るのだと限界を超えた努力を続けた結果、力尽きて沈没してしまう--という痛ましい話も聞きます。

※3 現在の学習指導要領では高校数学はⅠ・Ⅱ・ⅢとA・Bに分かれています。Ⅰ+Aが1年次、Ⅱ+Bが2年次、Ⅲが理系の3年次に配当されていますが、受験の準備のため前倒しに進めるのが普通です。大学入試センター試験ではⅠAとⅡBの2科目があり、多くの国公立大学の個別(二次)試験では文系でⅠAⅡB、理系ではⅠAⅡBⅢから出題されます。京大の経済・教育・総合人間学部や一橋大の経済学部(後期)では理系型の選択をすることもできます。

戦略=「中3終了までに高校数学Ⅰ+Aをやっておく」

…というわけで、難関大学・学部への進学を希望する子が中学時代をどう過ごすべきかは、自ずと決まってきます。中学のうちに高校数学に着手して、1年分くらい(1年分弱になります)の貯金をして高校に入学するのです。

具体的には、まず中2のうちに中3の最後までをひととおり勉強する。応用編などは高校受験の準備ですればいい。中2のうちが無理なら、ギリギリ待って中3の夏まで。それから高校数学のせめてⅠを、できればⅠとAを、『白チャート』(※4)などでひととおり勉強するのです。ちょうど中高一貫校のカリキュラムを自前でやることになりますね。『白』は『チャート式』の中では最も易しいのですが、中学のうちはこのレベルが通過できていれば十分です。深めるのは高校進学後にじっくりやればいい。

自主的に先取りしていく勉強はたぶん快適で、学校の授業は常に復習となっていますから当然よくわかります。また、高校数学Ⅰには中3数学の発展したものが多く、不等式の基礎はかつて中2でやっていた内容です。数学Aでは場合の数や平面幾何が難しいですが、これも中学数学の延長にある。これらをやっていると、中学数学に対する見晴らしがぐっと良くなること間違いありません。--ということは、高校数学のⅠやAを勉強しているということは、高校進学後に向けての貯金を着々と進めているという気分的優位さを得られるばかりでなく、高校入試に向けても必ずや有利になるはずなのです。

なお、札幌市在住の人の場合、南北西東のような進学校に入って学年の上位1割くらいまでのところにいられれば、冒頭の難関大学・学部への道は見えてくるでしょう。高校での順位は入試に直接関係ありませんが、目安としては非常にわかりやすい。数学の貯金があれば他教科にもエネルギーを向けることができるので、上位にいられる可能性が高まります。

また、数学の好きな子であれば、高校で学ぶと聞くサイン・コサイン(数Ⅰ「三角比」から)や微分・積分(数Ⅱから)やベクトル(数B)などが気になるのは自然なことです。「三角比」なら中3の「三平方の定理」を通過すればできますから、興味があれば勉強してみればいい。高校入試に出ないからといって高校入試後まで我慢するのはせっかくの才能を抑えつけることになりかねませんし、実は高校入試でも「三角比」を知っていれば簡単だと思える問題をたまに見かけます。

高校入試でも模試でも中学内容しか出題されませんから、<高校に合格しさえすればよい>のであれば、中学生のうちに高校数学などやる必要はありません。じっさい、中学での授業はもちろん、普通の塾でも高校入試までは<余計なこと>はしないものでしょう。しかし、ここまでお読みくださった方であれば決して<余計>ではないと納得していただけるのではないでしょうか。

※4 『チャート式』は数研出版から出ている参考書で、難度の高い方から赤・青・黄・白と4種類があります。高校入学後には「青」を持たされたりしますが、中学生には「白」がお勧めです。解説が丁寧ですから教科書がなくても読んでいけます。

神谷塾の提案する「数学前倒し」のスケジュール

中3までに高校数学Ⅰ+Aをひととおり勉強し終えるためのスケジュールを考えてみました。

学年・時期中1数学中2数学中3数学高校数学I高校数学A
中1・1学期正負の数
文字と式
方程式
中1・2学期比例・反比例
平面図形
空間図形
資料の整理
中1・3学期各単元の実戦式の計算
連立方程式
中2・1学期1次関数
平行と合同
式の計算
平方根
中2・2学期三角形・四角形
確率
2次方程式
2次関数
図形の相似
中2・3学期各単元の実戦円の性質
三平方の定理
標本調査
中3・1学期各単元の実戦数と式
2次関数
場合の数
確率
中3・2学期図形と計量図形の性質
整数の性質
中3・3学期入試対策入試対策入試対策復習復習

ポイントを挙げておきます。

1) 問題集の前から順に全部解いていく、というようなことはしない。例題・類題・練習レベルを「基礎」、応用・実戦レベルを「発展」と呼ぶことにすると、大きな単元(1次関数とか図形の合同とか)ごとにまず「基礎」をひととおり最後までやり、また初めに戻って「発展」をやっていく。

2) たとえば中2の数式編が終わったら、中3の数式編に入って良い。中2の関数や図形や確率を経なくても取りかかれる。

3) 次の学年のものをやっていると所々に難所、つまり「生まれて初めてやるとすごく難しい」箇所がある。特に高校数学になると多い。そこは「今すぐにわからなくてもいい」「来年わかればいい」という具合に楽に構えて、先に進むこと。

4) 疲れたらペースダウンしたり休んだりする。無理をしてイヤになってしまったら元も子もないので。これが自分で管理する勉強のいいところです。

--このようにできれば高校入試も高校入学後も絶対にうまく行くだろうと思いますが、たぶん順調には行かず、特に中3で高校数学を始めるのは頑張っても中3の2学期から、となるのかも知れません。一番大事なのは現学年の勉強と定期試験。あくまでもそれが優先です。

また、高校数学Ⅰ+Aは項目を見てもわかるように、少しでもかじっておけば高校入試対策としても効果が期待できます。開始時期が遅くなったら、まず例題を読んでおく(書きながら!)だけでもいいので、一通りやれることを目指すといいでしょう。

もともと数学は授業を受けただけでモノになるわけではなく、逆に独力でもかなりのところまで到達できる教科です。今日から実行してみてはいかがでしょうか。

勉強や受験に関することなら、どんなことでも結構です。

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