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新型インフルエンザ対策

本の紹介です。
『企業のための新型インフルエンザ対策マニュアル』
(東洋経済新報社、2008年、194P、2000円+税)
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著者の和田耕治氏は北里大学医学部助教で、新型インフルエンザ専門家会議委員。
amazonのサイトから「内容紹介」を引用しますと--
■■■ここから引用■■■
▼新型インフルエンザとは
世界で新型インフルエンザの流行が懸念されている。これは本来、鳥同士で感染するH5N1鳥インフルエンザが変異して、人から人へ感染するもので、未知のインフルエンザのため、予防薬も治療薬もないのである。厚生労働省の試算によると日本で蔓延した場合、最大で2,500万人の患者が医療機関を受診し、約64万人が死亡すると予測されている。第1次世界大戦を終結に追い込んだスペインインフルエンザ(スペイン風邪)よりも強毒性のため、200万人以上が死亡するという識者もいる。
▼世界的流行は時間の問題!
現在インドネシアなどでH5N1鳥インフルエンザの鳥-人感染が増えており、甘く考えることはできない。この鳥インフルエンザが変異し新型インフルエンザとなると、交通網の発達により、世界的な流行、日本での蔓延は避けられないとされている。新型インフルエンザが流行すると、その感染力と死亡率の高さから医療機関に患者が殺到し、社会がパニック状態になり、通常の社会活動が営めなくなるのは明らかだ。そうした状況の中で企業活動を続けることは容易ではない。なぜなら、感染を恐れる社員の出社拒否や家族の看護続出で、社員が集まらず、業務が停止してしまう恐れが出てくるからだ。
▼企業が取るべき対策を解説
幸いなことに現段階ではまだ準備をする時間がある。企業が可能な限り準備をすることで従業員ならびに企業への影響を低減することができるであろう。本書は医師で、厚労省新型インフルエンザ専門会議の委員である著者が、流行に備え、企業がどのような対策を打つべきかをわかりやすく解説したものである。
■■■引用終わり■■■
漠然とした恐怖のうちに流行が始まる“Xデー”を待つのではなく、対策できることは始めよう。国や都道府県からの指示を待つのではなく自主的に。それは、企業は社会を動かす原動力の1つであり、人々の生活を支える社会的責任もあるからだ--という姿勢にとても説得力があります。すでにパナソニックや東京電力では会社をあげての対策が進んでいるそうです。
予防のための基礎知識もわかりやすく説明されているので、通常のインフルエンザ対策にも大いに宅立ちます。たとえば手洗いは「石鹸で15秒」と具体的で実行しやすい。ウィルスは手の皮膚からは感染しませんが、主たる侵入路である口・鼻・耳などの粘膜にウィルスのついた手で触れると侵入されます。だから、手洗いとともに粘膜にむやみに触れないことも大切です。
この本にはいろいろ教わることがありましたが、「うがいは効果なし」ということも初めて知りました。ウィルスは体内に侵入すると30分程度で増殖を始めるので、喉の粘膜で増殖中のウィルスがいてもうがいでは除去できません。
通常のインフルエンザの予防接種については推奨されています。もともと、ワクチンを接種すればインフルエンザが感染しないということではなく、感染・発症したときの症状が重くなるのを防ぐのが目的です。新型インフルエンザが流行するときには通常のインフルエンザも流行するでしょうから、インフルエンザ全体?の症状の悪化を防ぐのには有効であろうということです。
さしあたり、新型インフルエンザ流行の場合には無事では済まないだろうとの覚悟はできました。ライフライン企業のような社会的責任が塾にあるかというとそれはNOでしょうが、通っている生徒さんの利益を守る責任だけはあります。もしも私や私の家族が新型に感染・発症したら、症状が軽くなるまで1週間から10日くらいは店を閉めなくてはないらないでしょうね。それで、私自身が生き延びることができれば店を再開する。生徒さんやご家族が感染してしまったら休んでいただく。学生スタッフについても同様です。
とまあ、従業員が大勢いる企業と違い、私自身や家族の健康管理が中心になるので、対策はきわめてシンプル(笑)です。著者も言っていますが、対策を進めつつも新型インフルエンザが特に流行することなく、数年後に、あの“新型インフルエンザ”ってなんだったのか?となることを祈るばかりです。

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