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オリジナル教材

今日も午前中は夏期講習のチラシのポスティングをしました。昨日から札幌は暑く、今日はまたどんよりと曇りがちで蒸し暑いのなんの。でも、来週の週末から夏期講習を開始するので、チラシを入れるのも今日あたりが期限でしょう。がんばって、今回用意した分を妻とふたりで配り切りました。
ありがたいことに、毎日少しずつお電話をいただきます。その中には「(通常の指導の)教材はどんなものですか」というお問い合わせもあります。今日はここをちょっと掘り下げてみましょう。
小中学生についてはおおむね、この業界で流通している(書店で売られていない)教材を私が選んでいます。個別指導では一人ひとりが皆ちがうものをやっていてもいいわけですので、私が自分のシュミで選んだ数点の中から、生徒の学力や意欲に応じて推薦したり、一方的に押しつけたり(笑)しています。よく「塾専用教材」といいますが、私立の中学でも使われているものがありますから、その呼び方は必ずしも適当ではありません。高校生用になると、書店で売られているもののほうがよくできている傾向にある(定評もある)ので、塾教材にはこだわりません。
さて、できあいの教材の中から最適と思われるものを選んで使っていただくわけですが、そのようにお答えしながらなんとなく「後ろめたい」気がしていないでもありません。それは、心の隅では「本当はオリジナル教材がベターだ」と思っているからです。教材を自作して、自作した本人が授業をするのがおそらく最も効果が上がるのだと思いますし、じっさい前の職場では国語や理科や社会の教材を一部自作して授業をし、おおいに成果を上げていました。
しかしながら、現在はいろいろな理由で、メインの教材は既製品です。その理由は以下のようなことです。


①オリジナルには限界がある
理由としてはこれが最大です。まず物理的に作りきれません。中学3学年の5教科ぶんを自作するとなると、各教科の専従者がいるような組織でなければ無理でしょう。神谷塾には中学理科の解説部分と中学英語の作文に関する限り、おおむね整ったオリジナル教材がありますが、指導するにはそれだけでは不十分です。また、国語などで著作権の問題がありますので、システムとしても一介の塾屋には困難です。教材会社さんが全部やってくれるから、教えることができているわけです。
②オリジナルが必ずしも優れているわけでもない
既製品とはいっても、教材会社が価格に見合った品質のものを用意していますので、不足を感じることはあっても、不安はほとんどありません。ある大手塾が「オリジナル教材使用」をアピールしていますが、その実物を見てみると、内容も、図版の出来も、外観も、既製品のほうが高品質であるように思えてしまいます。
③多くの生徒はオリジナルか否かに関心はない
生徒としては、教材がオリジナルかどうかよりは、わかりやすいか、きれいで見やすいか、書き込みがしやすいか、といった点が気になるはずです。結局、勉強をするうえで実用的なツールになれば、塾のオリジナルであろうとなかろうと構わないでしょう。
--というわけで、不足する部分はいくらでも自作するけれど、既製品で使えるものは使う、というスタイルに落ち着いています。
数学や英語に関しては、自習ができてどんどん自力で先取りができるように、丁寧な解説と易しいドリルから始まり、基本・標準・発展とつながっていくような構成のものがいいと私は思いますが、「ストライクゾーンど真ん中」の教材にはまだ出会っていません。こういう不満がきっかけとなり、では自分で作るか!と思い立つのが正しいオリジナル教材の出発点でありましょう。別に、全部がオリジナルでなくてもいいのです。
ところで、私が大学受験の浪人のとき通った河合塾では、テキストの著者が「河合塾○○科」となっていました(今でもそうだと思います)。私はヘンなところに感心する性質で、そこを見るにつけ、そのテキストがその教科の先生たちの知恵と熱意の結晶であるように感じられたものです。で、当時は思いも寄らなかったことですが、現在は弱小ながら自分で塾を開き、屋号もたまたま河合塾に似たものにしました(笑)。それで教材を自作するとつい浪人当時のことを思い出し、「神谷塾○○科」と署名する習慣になっています。生徒が神谷塾で渡される神谷自作のプリントには、ことごとく「神谷塾英語科」だの「神谷塾物理科」「神谷塾国語科」だのといった署名がなされているのです。生徒には「なんだコレ」と思われているでしょうけどね(笑)。

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