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『日本人は知らない「地震予知」の正体』

地震予知の正体
amazonで注文しておいたこの本が昨日到着。地歴講座の仕込みが済んだので少し読んでおこうと読み始めたら、ぐいぐい引き込まれて1時間半ほどで読了しました。双葉社刊、185頁、1260円。
著者のロバート=ゲラー氏はニューヨーク市の生まれ、カリフォルニア工科大学において日本屈指の地震学者・金森博雄氏のもとで地震学を修め、1984年から東大理学部で教えています。私が北大で学生をしていた時に一度来札され、氏の講演を聴いたことがありまして、来日して間もないのに日本語が達者でおられたのが印象的でした。
私は普段は下手な書評を書かないようにしていますが、amazonのカスタマー・レビューを見ていたら「これは応援しなくてはならない」と思い立ち、今日の午前いっぱいかけて書きました。書いたからといって掲載されるとは限らないのですが、幸いにしてパスしたようです。以下に同文をアップしておきます。amazonのページはここです。
「なぜ予知できないか」
 ゲラー氏は以前から地震予知の不可能を訴えてきた(たとえば『科学』2003年9月号)。それは「予知なんてできないのだから諦めよ」というマイナス思考の主張ではない。膨大な国家予算を見込みのない予知事業ではなく補強工事や防災教育に充てて、地震動や津波に備えよ、国民の生命・財産を守れ、という訴えであった。本書はその集大成と言えそうである。地震予知がなぜできないかを、達意の日本語でわかりやすく解き明かしてくれる。
 地震予知計画がスタートして以来、GPSなど技術革新はめざましく、地震の測定精度は向上し、地震のメカニズムの理解は進んだが、巨大地震はことごとく不意打ちだった。地震学者がサボっていたわけではない。「地震の前には前兆がある」と信じられているが、それらしき“異常”は発見できないからだ。できたとしても、その“異常”が地震の前兆なのか全く無関係な原因によるものなのか、地震が起きるまでわからない。前兆現象と呼ばれるものはことごとく地震「後」に報告されたもので、統計上の裏付けも再現性もない。またその“異常”では震源も発生時期も特定できない。
 さらに、最近の地震学では「無数に発生する小地震のごく一部が連鎖して大地震に展開する」と考えられているそうだ。つまり大地震も小地震も発端は同じ。大地震とか、大地震に発展する小地震に限って特定の前兆があるわけでもない。
 予知はできても地震は来る。これからしばらく日本国は無駄遣いを控えなくてはならない。限りなく困難な予知に税金を投じるよりは、いつかまた必ず起きる大地震や津波に着々と備えるべきだと思う。

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