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二日で三食

3月、ちょうど坐骨神経痛が治って気分が前向きになっていたころ、『週刊現代』 3 月 17 日号で南雲吉則氏「一日一食健康法」の記事を読み、おれもやってみようかな?と思ったのです。巷に溢れる健康法の類にはあまり関心がないのですが、まもなく 50 歳になる身としては、南雲氏の「 56 歳なのに 30 代に見える」若々しさはかなり刺激的です(写真を見てショックでした)。南雲氏の健康法には「一日一食」(夕食のみ)だけでなく菜食中心(魚は食べる?)とかゴボウ茶とかあれこれあるようで、とても全部を実行はできない。でも、食事回数を減らすくらいならすぐ実験できます。
私は身長 174 cm で理想体重が 67 ~ 68 kg くらいなのですが、 74 ~ 75 kg あたりで“安定”してしまっており、これといった打開策を思いつかずにズルズルと過ごしていました。ただ、犬と一緒にちょっと坂を昇っただけで息が切れるのはいかがなものかと思っていましたし、下腹のブザマな盛り上がりにもいいかげん嫌気がさしていましたので、南雲氏の記事は効きました。特に、空腹でお腹が鳴るのがイイのだ、その一時的な飢餓状態が身体を活性化するのだ、という話は面白いと思いましたし、確かに生物は本来空腹になってから餌を食べるものだった。自分も生物だったということを思い出した(笑)のです。さらに「(車を運転する人で) 10 km 走るごとにスタンドに入る人はいませんよね」という言葉には説得力がありました。
以前、仕事が終わるのが夜 10 時を確実に過ぎるせいで夕食を摂るのやめてみた時期があった(記事「夕食を摂るのをやめた」「夕食を摂るのをやめた・その後」)のですが、続きませんでした。朝と昼は食べていたせいであまり効果が見られなかったのと、意思が弱かったせいもあるでしょう。だんだん、ちょっとずつ食べるようになり、やがて夜にもしっかり一食分食べる状態に戻りました。だめだなあ。
ところが今年になったあたりから、夜は食べるのだけれどソバとかウドンとか少なくとも脂気の少ないものを少量食べるだけ--ということにしていて、それが今回は続いていました。坐骨神経痛から復活して気力がみなぎっていましたので、イケそうな予感がありました。そこで、南雲氏の記事に刺激されたその日から、食事回数を大々的に減らす実験にとりかかりました。
朝は空腹感がないことが多い。それで最初は「空腹でお腹が鳴ったら食べる」ということにしてみました。ところが、これだと夕刻に何の前ぶれもなく飢餓感が襲ってくることがあり、ひどいときは生徒を前にして教える気力を失いかけます(笑)。それでは困る。それでコンスタントに十数時間おきには食べる方法として、一日三回だった食事をひとつおきにしてみたのです。
月曜は昼食のみ。火曜は朝食と夕食。水曜は昼食のみ。木曜は朝食と夕食。金曜は昼食のみ。土曜は朝食と夕食。
…という具合です。つまり「二日で三食」とすることによって食事回数(したがって量)を半減するのです。食べる時はあまり我慢せずにある程度気が済むまで食べる。夕食も時間を気にしません。
それが、始めて1か月以上が経過した現在も続いていますし、実にテキメンに効果がありました。始めて2週間くらいで体重が(現在と同じ) 69 ~ 70 kg のあたりにまで落ちました。すぐに 5 kg 落ちたということは明らかに普段 5 kg 分食べ過ぎだったということでしょうか。 70 kg が現在の“壁”のようですが、ひとまずその壁の手前で落ち着いているのです。痩せた、といいますか「上半身が(横から見て)薄くなった」と妻に感心されましたし、ズボンも緩くなり太腿のあたりは隙間ができて落ち着かないくらい。ベルトの穴も2つ動きました。快食快便で体調も悪くない。犬と一緒に坂を昇っても息は切れない。そりゃ以前は 5 kg のウェイトをつけていたようなもので、それが外れたのですから当然でしょうか。もしかしたら走るのも速くなっているかも知れません(笑)
「一日三回食べてもヨイがすべて量を半分にする」のと、「二日で三回しか食べない代わりに食べるときは我慢しなくてヨイ」のとでは、禁欲のできない私としては絶対に後者のほうが合っています。もともと忙しい日は昼食を摂る時間が惜しいと思うこともしばしばで、「週に3日は昼食を摂らない」と決めるとまとまった時間も生まれました。ついでに食費も減って(笑)、なかなかいいことづくめなのです。
日曜は「二日で三食」はオフにして朝食・夕食を摂っていますし、ヒマであればふらっと軽い昼食を食べに出たりもし、夕食ではビールをしっかり楽しんでもいます。土曜も二食ですから一時的に「二日で四~五食」。それで一瞬 70 kg を越えているはずですが、平日はまた元に戻すことができています。土・日の延長でなしくずしに一日二食くらいには戻ってしまうかも知れませんが、とりあえず現在の方法で頑張ってみたいと思います。

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