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参考書を買ってもらおう

【 4月4日発行の『神谷塾だより』に書いた記事をここにもアップしておきます】
塾ではワークの問題を解くので、君たちの勉強はどうしてもワークと教科書が中心になっているようです。学校や家ではどうですか。やはり教科書とワークの世界で「閉じて」しまっていますか。
何か調べ物をするとき、とりあえずワークの「まとめ」を見る人がすごく多い。確かにそれで済むことはあるし、「まとめ」の隣のぺージの基本問題はたいてい「まとめ」に対応しているので、他の本で調べるよりそのほうが手っ取り早いこともある。だが「まとめ」はしょせんは「まとめ」。全部が書いてあるわけではない。せめて教科書か、もう少し深くわかろうとするのなら参考書にあたってみてほしい。参考書は塾の書棚にも数点置いてはあるが、自分専用の「何でも書いてある」本があれば、勉強はぐっと深みを増し、広がりも持つはずである。調べ物という目的では理科とか社会、そして英語が、参考書は役に立つと思う。
たとえば英語には前置詞という単語のグループがある。中学英語では助動詞と並んで難しいものといえるだろう。
toという前置詞を知らない人はまずいないが、適切に使える人は多くはないようだ。必要なときに使い、必要でないときには使わない、ということがきちんとできなくては、憶えたことにはならない。中3や中2の人は「そこにtoがなくてはいけない」とか「そこにtoがあってはいけない」とか、しょっちゅう言われているでしょう。
前置詞にはtoとかforとかwithとか、よく使うのでお馴染みになっているものもあれば、alongとかduringのようにたまにしか見かけないものもある。これらが同じ仲間だということは知っていただろうか。後者はなかなか憶えられないかも知れないが、実は難しいのは前者のほう。後者に比べて用法がたくさんあるからだ。こういった多くの前置詞をばらばらに憶えるのではなく、「場所を表すもの」「時を表すもの」のように種類別に勉強しておくと、使いたい場面で適切な前置詞が自然に出てくるようになるだろう。
また、前置詞をなぜ前置詞というのかを知っていると、その後には名詞とかその仲間(動名詞とか)が来るということが当たり前になり、He is good at play tennis. といった誤りをしなくなる。
くわしい英文法だから、英語であれば英文法の参考書、たとえば文英堂『くわしい英文法』のような本を持っていて、前置詞なら前置詞のところをときどき読むようにするといいと思うのである。文法の本だから目的語とか節とか句とかの文法用語がよく出てくるが、それらにもだんだん慣れていこう。<主語と述語動詞をふくむ部分>などといちいち言っているよりも「節」のひとことで済ませた方がすっきりして、勉強もはかどるはずだから。

そこで、ともかく書店に行こう。そして、「これは便利だ」「読みやすそうだ」「持っていたい」という気になるものを探そう。選ぶ基準としては、いま自分が気になっていることがら-前置詞とか世界恐慌とかマグマの粘性とか-を何冊かの本で探して読んでみる。その説明がいちばんしっくり来る本が君にとって必要な本だ、と思えばいいのではないだろうか。それを買ってもらってください。
塾によっては参考書まで用意してしまう“親切な”ところもあるらしいが、神谷塾ではそこまでの世話は焼かない。高校に進学すると学校から指定される場合もあるが、必要な参考書はしばしば自分で探さなくてはならないし、大学に進んだり、社会に出たりすればなおさらだ。少しずつ参考書を探す力を養ってほしい。
なお、小6の社会では主に歴史を学びます。今月から小6になった人は、参考書は「小6社会」でもいいけれど、読めそうであれば中学生向けの歴史や公民の本でもいいでしょう。小学生にとっては実に十分すぎるほど何でも書いてあるし、中学ではもちろん、たぶん高校生になってからも役に立ちます。

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