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本の紹介:『『憲法主義 条文には書かれていない本質』』


【『神谷塾だより』第214号(2014年9月6日発行)に次の記事を載せましたので、ここにもアップします】
著者はAKB48の内山奈月さん(慶應義塾大学経済学部1年、愛称なっきー)と南野森氏(九州大学法学部教授、憲法学)。南野氏が内山さんに個人講義するという形式で、そのやりとりがほぼそのまま再現されているようです。新聞やネット上で話題になっているので、既に手に取った人もいるかも知れませんね。
  第1講 憲法とは何か?
  第2講 人権と立憲主義
  第3講 国民主権と選挙
  第4講 内閣と違憲審査制
  第5講 憲法の変化と未来
という構成で、随所に内山さん手書きのポイント整理があり、各講の終わりにも内山さんによるまとめがあり、と大変読みやすいつくりになっています。
「立憲主義」という語はよく見かけるわりに明確な定義を見かけないように思いますが、本書には「憲法を政治の根本に据える主義、憲法によって国家を運営していく主義」、端的に言えば本書の表題「憲法主義」である、と説明されています(第2章、p.79)。憲法は国民を縛るものではなく国家権力を縛って国民を守るものだ、とも明確に述べられています。
また第2章には「AKB48の『恋愛禁止』は憲法違反か」という非常に興味深い議論が出てきます。答は「憲法違反ではない」。なぜか?…それは読んでみてのお楽しみ。
内山さんは日本国憲法を隅から隅まで暗唱できるのだそうですね。憲法のプロである南野氏の記憶が曖昧なところを修正してあげて感謝されたりしている(笑)。高2までは理系で高3で「文転」したそうですが、本書を読んでいると本当によく勉強したのだなと思います。
高校・中学の公民の副読本として恰好です。ぜひ一読を。
なお、講義風景を収録した動画がありました。こちらです。

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