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道コン資料活用法(3) 何%ならGO?

【2019年4月18日の記事を修正】

道コン事務局の方のお話では,中3生の道コン受験者の割合は全道で約30%だそうです。札幌市では40~50%で上位層が多いとのこと。中3の道コンは年6回あるうち第2回(8月)と第5回(1月上旬)が特に多く,昨年度はコロナ禍にあってやや少なめでしたが1月は全道で約12000人,石狩地区で約8000人。こと石狩地区に関して言えば,統計の母集団としては十分な数といえそうです。

そこで気になる高校の合格可能性。「何%なら受かりますか」と単刀直入に尋ねられることがありますが,ちょっと意地悪なことを言えばこの問は回答不能です。たとえば「合格可能性60%」は「10回受験したら6回受かる」という意味ですからね。道コンの合格可能性は98~2%の範囲で出ますので,その数値以上のことは言えないのです。

(とはいうものの,生徒によっては計算上,たとえば400%などと算出される場合があるそうです。その生徒は文字通り抜群に優秀で,受験した場合不合格になることは理論上あり得ないということです。もちろん,道コンの個人票には98%と書かれます)

では現実的な話をいたしましょう。ざっくり言えば70%くらいが判断の分かれ目でしょうか。ただし「ざっくり」言って,です。

一口に70%といっても状況は様々です。たとえば「ランクは不足だがSSは高め」という人の場合,かなりの確率で「学力重視枠」の15%を争うことになるので,入試当日に自己ベストを出すくらいの条件が要ります。「ランクがギリギリ足りていてSSが不足ぎみ」の人も,合格ゾーンの右下の,受験者がでっかいダンゴになっているところに位置しているので,同じことが言えます。

2019年度の北海道入試のように数学が激易だと高得点での争いになる。数学が得意で数学で他教科の穴を埋めていた人は,いつもの調子で戦うと足許を掬われます。また2018年度の北海道入試のように理科での優秀者を苦しめるミスや社会では全員を苦しめるあり得ないミスがあれば,それで調子を狂わされて沈没,ということもあり得ます。合格可能性が高いことも重要ですが,本番で状況に応じてタフに乗り切る力も求められる。そういうタフさが見込めない人なら,合格可能性が98%で,できれば合格ゾーンにすっぽり入っていてほしい。

毎年いるわけではありませんが,受験も間近となった12月ごろ,道コンの判定は50%くらいなんだけど,本人が「この高校以外受ける気はない。絶対に間に合わせる」という決意も固く,2月までの伸びしろも十分見込める,という場合,GOサインを出すことがあります。もともと基礎はできていて,中3の夏まで部活などで頑張っていた男子にこういうタイプが多いように思います。

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