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それは理科の問題ではなくて

中1理科・化学分野の「水溶液」の話題です。
ある温度の水に,ある物質が溶ける限度まで溶けているとき,その水溶液は飽和しているといい,その水溶液を飽和水溶液といいます。また,ある温度の水 100 g にある物質が溶ける限度の質量を溶解度といい,横軸を水の温度,縦軸を溶かした質量として,各温度の溶解度をとって描いた曲線を溶解度曲線といいます。
用語が4つ出てきましたが,「飽和」という(中1くらいの子には馴染みのなさそうな)熟語と,「溶解度」という量を理解できれば,実質2つです。「飽和水溶液」はある物質で「飽和」している水溶液のことですし,「溶解度曲線」は「溶解度」の値をグラフにしたものですから。
ところが,まさにこの「飽和」と「溶解度」を混乱させている子が中1では少なからずいるようです。一問一答形式で,「飽和」と答えるべきところに「溶解度」を書いたり,またはその逆を書く。濃度とか再結晶の問題はちゃんとやるのに,です。
これは理科が苦手なのではなくて,理科以前といいますか,日本語(漢語)の認識に問題がありそうです。「飽和」というのは「沸騰」とか「凍結」のように,物質のある様子を表す語句であり,「溶解度」の「…度」は「密度」「高度」「透明度」のように,何かの意味をもつ量を数値で表したものです。逆に憶えてしまう筋合いはないはずです。
新しい用語がいくつも登場したのでひとからげに“暗記”しようとした,それで失敗した,ということではないのかなと私は思います。それで失敗したまま手当ができていないのでしょう。残りの2つ,「飽和水溶液」と「溶解度曲線」は「水溶液」と「曲線」ですから問われて間違う心配はなさそうですが,これらはわかるのに「飽和」と「溶解度」がわからないのは本末転倒というものです。
いっぽう,「飽和」と「溶解度」を憶えようとした時点でその意味が<腑に落ちて>いれば,混乱したり逆にしたりすることはないでしょうし,これらを了解してさえいれば「飽和水溶液」と「溶解度曲線」は当たり前の語句です。
理科の用語には,このように「当たり前」のネーミングがされているものが多い。ですから,新しい用語を何でもかんでも“暗記”しろというのは絶対に間違っていて,ポイントとなる語句の理解に集中し,<腑に落ちた>ら,あとは「当たり前」だと済ませるのが“効率のいい”方法です。
この<腑に落ちる>まで粘る,というのが何を学ぶにしても大切です。新しい事柄を学ぶ場面で,「こういう状態を飽和っていうんだな」「溶解度が物質の種類(や水の温度)によって決まっているのは『密度』に似ている」というようにいちいち納得して,それから次へ進む。推理小説を読むとき,節々の重要な出来事や発言の意味を理解しないまま読み進めても,途中でわからなくなりますね。それと似ていると言えましょう。
教科によらず,勉強へのこういった「姿勢」「態度」こそが「勉強のしかた」と呼ばれるもの,もっと言えば「勉強の王道」であろうと私は思っているのですが--

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