【『神谷塾だより』第276号(2019年5月8日発行)の記事を修正】
いい陽気になりました。ひと冬のあいだ寒さや積雪にじっと堪えてきた甲斐があった…としみじみ思う季節です。
昔の中学では各学期に中間テストがあり(※)、ちょうど5月が1学期中間テストのシーズンだった。いま5月はこれといった行事もなく、授業は大して進みもせず、何気ない毎日が風のように過ぎてゆく。連休が終わり、4月のほどよい緊張感もうすれ、3年生は修学旅行の準備があったり、学校によっては早々と出かけたりする。そんな日常だ。でもテストはいつのまにか(!)やってきて、テスト範囲が出ると同時に授業がバビューンと加速したりもする。満足のいく成績を上げられるよう、合理的に準備を進めていこう。
※1・2学期の中間・期末と学年末とで、定期テストが年に5回あったのだ。今でもそうなっている都府県のほうが多いらしい。
テストが近づいてからようやく勉強を始めるのでは、満足な結果を出せない。中2以上の人はもう、よくわかっていますね。普段やっていないものを急にやろうとしてもできないし、短期間にまとめてやっても思ったほどには効果は上がらない。数学・英語の予習を着々と進めるとともに、各教科とも学校の授業にぴったり追随してワークを解いていく。神谷塾ではもともと自力で解いて進める方式なのだから、実は日々これ試験勉強なのである。したがって、ふだんの勉強がそのまま自動的に第1次のテスト対策になっているはずであって、テスト範囲が出てから改めて全体を勉強し直したりする必要はない。テスト前には以下のようなことが余裕をもってできるように、今からその態勢をつくろう。
○テスト範囲が出るころには、未習のところを除き、学校のワークの全部と塾のワークの基本問題(まとめ問題以外のところ)を解き終えているようにする(もちろん学校のワークが優先)。これができていないとテスト前日まで猛烈に苦しむことになる。
○ワークの見直しをする。「見直し」とは、間違えた問題だけでいいからもう一度解いてみることである。眺めているだけではだめ。
○直前になってまで数学や英語のワークを解いているようでは、結果はもう見えている。そういう事態を招かないようにするためにも、日ごろからこの2教科は特に着実に進めなくてはならない。テストの1週間前にはやるべきことが終わっているように。
○理科・社会については、苦手なところのまとめを書く。似たような問題を山ほど解くよりよほど効果がある。頭の中を整理するためだから、きれいに書かなくてよい。詳しくは記事「まとめの方法」を見てください。
--こうすれば、テストだからといって大騒ぎしなくても実力どおり(以上?)の結果を出せるはずである。この5月の過ごし方いかんによって、この1年の出来が違ってくるかも知れない。思う存分勉強してください。